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90秒。その間にすべては起きた ・ ・ ・

<小説式eラーニング 「ヒューマンエラー」 のあらすじ>

 仮想の国「デニリア共和国」、仮想の都市「ソルマシティ」でのこと。

 巧みな多角経営で成功を収める仮想企業「イージーメリット社」。その遊園地事業部が運営する「バトル遊園」は、家族向けのテーマパークとは全く正反対のギンギラギンの遊園地(amusement park)だ。

 一年前の夏休み、炎天下でも3時間以上の待ち列という超人気の屋内型コースーター「バトルジェット」で、労働災害が発生した。被災者はパートタイマーの女性A子さん。命こそ落とさなかったが、両足をコースターの車輪に巻き込まれ重体となった。

 主人公は、当時、遊園地事業部の人事課で正社員として働いていた樫見 亜子。ニックネームはアッちゃん。事故翌日の朝一番、彼女は人事課長からミッションを与えられる。それは、被災者A子さんへのインタビューであった。

 労災はジェットを格納する車庫内で起きたのだが、事故の瞬間を目撃した従業員は誰一人いない。解明のためには被災者本人へ訊くしかないと思った人事課長が、女性被災者へのインタビューならば同性のアッちゃんが適任と考えたのだ。それに、アッちゃんは、イージーメリット社へ新卒入社後、本社や別の事業部で7年以上の厚生業務を経験。植栽管理課長から異動したばかりの課長よりも、労災事務に詳しい。

 さっそくアッちゃんは救急指定病院に向かった。ところが、鎮痛剤や鎮静剤のせいもあり、被災者は深く眠っていた。

 両親からの要求もさることながら、会社としては労災を管轄する労働基準監督署へ早急に事故の詳細報告と再発防止策を提出しなければならない。さもないと、営業停止処分を受ける。ともかく年間一番の稼ぎ時。会社としては処分を逃れたい。

「事故原因は被災者本人の不注意」と誰もが決めつける安易な流れに猛反発したアッちゃんは、生まれて初めて沸いたエネルギーで、被災者を除く関係者全員へ精力的にインタビュー。単純に見えた事故の複雑な背景を三日間で解き明かし、被災者の汚名をそそぐ。

 今や危機管理のスペシャリストを目指して勉強中の主人公アッちゃんが、自身の体験を振り返るナラタージュ形式。しかし、この一年前の労災は、先週末、無数の死者を出した大事故の予兆でもあった・・・。

 従業員一人ひとりは、低賃金にもかかわらず一生懸命働く罪なき人々。あえて真犯人をあげても虚しい。しかし、総体として大事故を引き起こす。これは、物語の舞台となった架空の国の架空の遊園地だけに適用される原理ではなく、現実世界の様々な組織運営・業務運営にも適用できる普遍的な原理だ。

 主人公と、その熱意に動かされた様々な立場・様々な性格の協力者たちと共に、この普遍的な原理を追求しよう!


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※当小説本文中に登場する人物・団体・施設・出来事等は全て架空(フィクション)です。
●著作制作:蒔苗昌彦 2004年10月 <著作権は法律により守られています>

・小説式eラーニング「ヒューマンエラー」日本語版version1.00  あらすじ