セクション4

■セクション4「まとめ 問題解決のポイント」 問題解決研修

では、以上の中から問題解決のポイントを確認して、まとめとする。なお、繰り返すが、以下のポイントは、あくまでも組織運営上・業務運営上の問題であり、それ以外の種の問題(たとえば人生問題・社会問題・国際問題等)に関してではないので、誤解なきよう。

ポイント1.所定の基準なくしては、問題か否かの判定はできない。
ポイント2.所定の基準がない場合には、それ自体が問題である。
ポイント3.所定の基準に無理がある場合には、それ自体が問題である。
ポイント4.「建設的な課題」と「問題」は別扱いし、混同してはならない。取り組み方も異なる。
ポイント5.問題解決は前述の通り、ステップ・バイ・ステップにて段階を追って進めていく。
ポイント6.解決不可能と判断した場合には、その判断に至る経緯を添えた報告書と、該当業務・作業の
一時停止(または廃止)の上申書等を提出する。組織としては、その情報を組織全体で共有すること。
ポイント7.基準を下げた上で再開するには、基準を下げること自体が問題とならないこと・基準を下げることによって別の問題が発生しないことが必須条件となる。

これにて、当コース「問題解決・概論-1『問題解決の共通ステップ』」を終える。概論として官民業種を問わず適用できるように記述したつもりだが、抽象化が充分でなく全業種を括り切れていない言葉使いや表現となっている点もあろうかとも思う。その場合には、受講者自身が言葉や表現を置き換えることによって対処して頂きたい。

なお、問題解決のシリーズとして、次期は「原因分析の要領」を予定しています。では、また次のコースや別のコースにてお会いしましょう!


<目次に戻る>


●広告:当講師:蒔苗昌彦が行う「問題解決行動促進研修」について